ビタミンD栄養素と肝臓がん
肝臓におけるビタミンD栄養素の調査:
ビタミンDの栄養素は肝機能において大切な役割をしていることが複数国が参加する大規模な研究で明らかになりました。
資金提供を行ったのはフランス国立がん研究所で、52万人にも及ぶ138項目の生活習慣を1992年から2010年にわたり調査を続けて判明したのだそうです。
調査はフランスのリヨンがん研究国際協会(IARC)と欧州がん見込み栄養素調査、アメリカのエモリー大学公共衛生研究所らの参加により実現したものです。
ビタミンDが肝細胞がんのリスクを下げる:
同調査ではビタミンDの栄養素が肝細胞がんのリスクを下げることを証明したものと考えられ、血中ビタミンD濃度と肝細胞がんの2つの関連付けをまとめたことになります。
体内のビタミンD量が高いと肝細胞がんになるリスクは49%下がると結論付けられました。
ただし今回の肝臓の調査は先進国におけるビタミンDによる保護の可能性であり、ほかの人口では別途更なる調査が必要と思われます。
このビタミンDと肝臓がんについての調査の詳細については「肝臓学」(Hepatology)2014年6月6日版 vol.59にて参照。
肝臓がん・肝細胞がん:
肝臓がん、肝細胞がん、同関連は世界で6番目に多い共通のがんであり、3番目に高い死因であることが報告されています。
肝臓がんリスクの原因:
慢性的なB型肝炎とC型肝炎、たばこ、お酒、肥満、糖尿病、マイコトキシン。。
ビタミンDの栄養素を含む食事:
ビタミンDの栄養素については肉類、魚類、乳製品から主に摂取できることが報告されています。
そのために肉類を食べる機会が少ない人、菜食主義の人は注意が必要です。
食べ物以外のビタミンD:
ビタミンDは別名を太陽のビタミンといわれるほど、太陽光を浴びることで体内で合成することが可能です。
直射日光であっても室内にいて窓越しでは体内に取り入れることができないとされています。
そのために屋外で20分程度太陽の光を浴びることが必要で、体内では蓄積できないために日々求められます。
特に手のひらからビタミンDは吸収されやすいといわれています。
ビタミンDとしてのサプリメント:
欧米では以前からビタミンDは人気のサプリメントの1つで、近年のアメリカでの人気は目覚ましいものがあります。
サプリメントを取り扱うお店の多くで、ビタミンDのサプリメントは人気の上位5位には入っていることが多いのが現状です。
特にインフルエンザなど冬の季節が近づくと共にビタミンDのサプリメントの売り場は目立つところに展示あるいは表示されます。
それは今回の研究でもありましたように、ビタミンDと免疫力との関連性が注目されていることが人気の秘訣であることと、冬場は外出が減るためにビタミンDのサプリメントで補うという習慣が定着しているためといえそうです。