脳の神経機能低下
2010年01月21日
日本経済新聞の掲載記事によると、厚生労働省研究班が、脳の発達に障害があると判断されている自閉症の人の脳には神経伝達物質一種とされているセロトニンに関わるタンパク質の機能が自閉症ではない人と比較すると約3割低い状態であることを脳の画像を分析することで確認したとのこと。
以前から同様の節は存在していたものの、今回の脳の画像分析で関連性を確認したとのこと。
今回の研究では18歳から26歳の自閉症と診断されている20人の人と、そうでない人の20人への依頼によって実現したとのこと。
脳の画像を分析するにあたって、PET(陽電子放射断層撮影装置)を使用し撮影した様子。
また、自閉症の症状が重いほどに、このタンパク質の働きも弱いことも確認されたとのこと。
今回の研究結果を踏まえて、研究グループからは「脳内のセロトニン異常を標的にした治療・予防法などの研究に役立つ可能性がある」と指摘したとのこと。
関連:日本経済新聞 2010年1月6日:自閉症 脳の神経機能低下 画像分析で確認
補足情報として、米国疾病予防センターが発行するウィークリーサマリーレポートの2014年3月27日版で、米国国内で行われた子供に対しての調査では68人に1人の割合で自閉症スペクトラム障害(ASD)が確認され、2012年に行われた調査の結果の88人に1人よりも、単年で比較した場合に約30%の自閉症スペクトラム障害を確認したと報告しています。
自閉症にも詳しい専門家であるジョン・キャンデル博士によると自閉症とビタミンD群の欠乏症には関連性がある可能性が高く、今後の研究に欠かせないと結論付けています。
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