女性とカルシウム
2009年03月14日
厚生労働省の発表によると、日本全国の40-69歳の男女7万6千人を10年間にわたって追跡調査した大規模な疫学調査の結果、カルシウムが不足している女性は、そうでない女性に比べて、腰椎を骨折するリスクが2.1倍高まることが判明したと報告されています。
(交通事故などを除き、期間中に364人が骨折)
欧米人に比べて、カルシウムが不足しがちな日本人に対し、カルシウムを取り過ぎても体には害がないことから、研究班は幅広い食品からカルシウムの摂取を増やすように呼びかけています。
カルシウムの摂取量と腰椎骨折リスク:
カルシウムの摂取量 | 腰椎骨折リスク |
最も少ない(1日350?未満) | 2.1倍 |
2番目に少ない(350-525?) | 1.8 |
2番目に多い(525-700?) | 1.4 |
最も多い(700?以上) | 1 |
ちなみに男性の場合は、関連付けは発見できなかったとのこと。女性は男性と比較すると骨密度が低く、カルシウム摂取量による影響が出やすいとのことです。
カルシウムを多く含む食品:
豆類、乳製品、小松菜等の青菜類、海藻類など。
参考:日本経済新聞 2008.6.26 女性腰椎骨折リスク2倍 厚生労働省 国立がんセンター
津金昌一郎主任研究者
上記は研究報告であり、カルシウムやミネラルなどの効果効能を示すものではありません。
2022年6月9日更新
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