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メラトニンと痛みの研究

2009年03月14日
アメリカのイリノイ州に本部を置く、アメリカがん治療センターのバードサル医学博士の研究によると 痛みを伴うがんの痛みの軽減にビタミンメラトニンなど成分が有効と報告。
報告場所は膵臓癌シンポジウムの年次総会において。

研究の対象者:50例で、化学療法を受けた進行性膵臓がんを患う患者に実施。

対象者は痛みがあった為に、すでに化学療法で痛みを和らげる薬を投与されていたものの、痛みが消えさっていなかったとバードサル博士は報告。

対象者の研究にはマルチビタミン(特にビタミンCビタミンE)、メラトニン、緑茶抽出物を適用された患者が36例。
マルチビタミンに関してはビタミンC:1,000mg、ビタミンE:400IU以上を含む。

【痛み測定方法:】
対象者は痛みを0-100ポイントに数値化し、痛みが無い場合を0、耐えられない痛みを100として測定。

■ビタミンCやビタミンEなどのマルチビタミン、メラトニン等の栄養素を摂取した場合:
研究開始時: 痛みの平均ポイント55

研究開始3か月後: 痛みの平均ポイント35
(55ポイントから35ポイントへ痛みの減少を確認)

■ビタミンや他の栄養素を摂取しない場合:
研究開始時: 痛みの平均ポイント45

研究開始3か月後: 痛みの平均ポイント65
(45ポイントから65ポイントへ痛みの増加を確認)

■ビタミンCやビタミンEなどのマルチビタミン、メラトニン等の栄養素を摂取した場合:
研究開始前: 痛みに耐えることが可能な範囲の患者指数40%

研究開始6ヶ月後: 痛みに耐えることが可能な範囲の患者指数67%
(40%から6か月間で67%へ27%の患者指数の増加を確認)

■栄養素の摂取しない場合: 研究開始前:痛みに耐えることが可能な範囲の患者指数35%

研究開始6ヶ月後: 痛みに耐えることが可能な範囲の患者指数22%
(35%から6ヶ月間で22%へ13%の患者指数の減少を確認)

つまりは何も行わなかった例では痛みが増したものの、ビタミンCやビタミンEなどのマルチビタミン、メラトニン等の栄養素については、痛みが軽減されたことを本研究では確認。 結果として、バードサル博士は今回の研究で「膵臓がん患者の痛み管理にビタミンCやビタミンEなどのマルチビタミン、メラトニン等の栄養素が有効」と報告。

参考:
Gastrointestinal Cancers Symposium, Orlando, Jan. 25-27 , 2008. Timothy C. Birdsall, MD, vice president for integrative medicine, Cancer Treatment Centers of America, Zion, Ill. Leonard Gunderson, MD, deputy director for clinical affairs, Mayo Clinic Cancer Center, Scottsdale, Ariz.
上記は研究報告であり、ビタミンCやビタミンEなどのマルチビタミン、メラトニンなどの効果効能を示すものではありません。

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