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生活習慣病を見直して、人生をもっと楽しみたい

2014年12月03日

健康

生活習慣病はその文字のとおり生活習慣からくる疾病です。

人生を楽しむのに最も必要なのは健康であり、健康的な身体を抜きにして考えることはできませんので、人生をもっと楽しむために少しの時間を割いて健康や予防について考えてみるのも悪くないのではないでしょうか。

 

生活習慣病の多くは最終的にがんをはじめとする病気にもつながることからも生活習慣病が心配な場合はどこかの時点でその中心的存在である生活習慣を見直す機会を設けることがおすすめです。

日本の場合は政府が主導して大きく改善させることはありませんが、他の先進国を例に観ると何をすることが効率的で早く効果を出せるかが見えてきます。

 

食生活と生活習慣病

生活習慣病といっても幅が広すぎてわかりにくいかと思いますし、できるだけ効率の高いやり方の方が結果も出やすく続けやすいように思います。

日本では確率論でいえば、あなたか私のどちらかが人生のうちに一度はがんを経験する時代になりつつあります。

その部分だけを観ると不安にもなるかもしれませんが、多くの先進国で過去に同じような経験をし、その状況を打破してきたことを知るとどうでしょう?

 

世界健康機関のWHOの発表によると、先進国のうち日本はがんによる死亡が増え続けているもの、他の国ではそうでもありません。

実際にがんの死亡ではアメリカは1991年頃から減少に転じています。

部分的なデータで観た場合に例えば乳がんでも、カナダやイギリスもアメリカ同様に減り続けていることがわかります。

では一体彼らはどのようにしてがんを減らしてきているのでしょうか?

 

ハーバード大学が1996年に発表したデータを観ると面白いことに気づくと同時に生活習慣病の予防に効率的に何をすれば良いかがわかってきます。

がんをはじめとする病気にたどりつくための要素は様々ですが、その中でも割合が多いのが食事です。

その割合は当時は30%程度と発表されてきましたが、今では30から35%とも報告されています。

意外に思われるかもしれませんが、遺伝は5%程度にすぎないと報告されています。

食事の次に高いのは喫煙で、30%前後と発表されているために、生活習慣病の予防にはまずたばこを吸っている人はできる限り減らすか禁煙することが大切になってきます。

あとは食事を見直すだけで生活習慣病を統計的には60%程度予防できるということになります。

 

人生を謳歌するための食生活

既にお気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、上記は1990年代にはニューヨーク市が先導してきたことと変わりはありません。

ニューヨーク市長は最初にタバコやお酒に税金をかけ、公共の道でたばこやお酒に規制をかけ、お店でも禁煙という方向性にもっていきました。

その後をたどると私たちにもヒントが見つかります。

 

ファーストフードに多く含まれる人工添加されたトランス脂肪酸の規制です。

トランス脂肪酸は主にファーストフードやスナック菓子、マーガリン、チェーン店の揚げ物等に使用されるおいしく長持ちさせるための油です。

それらの代わりにもっと栄養価が高く健康的な微量栄養素のビタミンやミネラル等を含む野菜や果物の食べる量を増やすことを推奨してきました。

 

そして近年になって人工添加される甘みである甘味料を使用する炭酸飲料などのジュース規制です。

ニューヨークでは反対が大きすぎてうまくいきませんでしたが、来年2015年1月からカリフォルニア州バークレー市がアメリカ国内での先駆けとなる最初に人工的に甘みを加えた炭酸飲料などソーダが課税されることとなりました。

規制だけでいうと公立の学校からは既にそれらのジュースは他の健康飲料に代えられています。

 

日本での生活習慣病予防と食事

日本では炭酸飲料はアメリカほど気にせずに済むのではないでしょうか。

私たちの生活習慣病予防に必要なカギはズバリ、野菜と果物のように思います。

アメリカをはじめとする先進国でがんが減っている大きな理由は食生活における野菜と果物の摂取量が増えたところにあります。

実際にデータ上でも増えており、日本では直近20年前後は政府機関の調査データを観る限りでは1人あたりの年間購入額も摂取量も野菜でも果物でも、ついでにいうと魚もお米も減っています。

世界は健康食である和食や緑茶といった日本の伝統食文化を上手に取り入れてきました。

わたしたちは生活習慣病の予防のためにも食事を改善することが一番の近道であり、いつもの食事にもっと野菜と果物を添えてみることがおすすめです。

 

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