ビタミンCと女性の卵巣がん
アメリカにある大きな医療センターにはさまざまな代替医療センターも完備されていることが多く、医療における多様性が観てとれると同時に懐の深さを感じさせます。
女性の卵巣がん治療の目的で代表的な代替療法を行っている医療センターの1つがカンザス州立大学にあり、同所では多量のビタミンCのアスコルビン酸を必要に応じて伝統的な西洋医療治療である手術や抗がん剤、放射線治療との併用をすすめているようです。
日本でも私が知るだけでもがん治療やアンチエイジング等の治療や予防クリニックでもビタミンCを使用されている施設はいくつも確認でき、患者側から観ても選択肢が増えてきているようにも思えます。
アメリカの医学誌でScience in Translational Medicineにも最近掲載されていましたが、ビタミンCを用いた研究報告としても良いフィードバックが多いようです。
飲むサプリメントとしてのビタミンCとは比べ物にならない摂取量であることと、注射を用いた療法であることも多く、カンザス大学の報告では女性の卵巣や女性特有の治療に化学療法と組み合わせる前に行われた多量のビタミンCのアスコルビン酸だけを用いたマウス実験では、ビタミンC療法だけでもがんの成長が30から40%軽減したことが公開されると共に報告(T.S. Letter 2014/8&9/44-49)されています。
公開されている目的の1つは研究成果の報告と共にビタミンCを用いた療法の安全性を示すことで、既に数十年にわたり治療摂取量の使用において害が無いことが証明されてきています。
ビタミンCを用いた女性の卵巣がんにおいての治療目的として使用されている量は一週間に二回、一年間にわたり75から100グラムものビタミンCが使用され、最初は試す医療センターの中でも本当に安全かどうかは誰にもわからなかったと記されています。
女性の卵巣がんの治療にビタミンCと化学療法の併用の安全性が確認されると共に、別の新たな発見として化学療法とビタミンCを併用することで、化学療法の副作用が軽減されたことは医療センター内でも予期していなかった重大な発見であったと共にその報告を祝福したようです。
まだ仮定の状態で、明確なメッセージとして発信していない以上は本当の効果としては明らかになっていない点があるのかもしれません。
食事栄養素と女性のがん
今回の報告はビタミンCと女性の卵巣がんにおいての事例でしたが、他の事例で同じく女性の乳がんの研究報告ではアメリカのメイン州でバーバラ・マクドナルド博士がおすすめする食事における栄養素とリスク軽減の記事と共通点があるようにも思えます。
マクドナルド博士は女性のがんのリスクを遠ざけたり軽減させるのに食事の際にもっと慎重に選択するようにおすすめしています。
特にビタミンCをはじめとするビタミンやミネラルの微量栄養素を豊富に含む野菜は一日5つと果物を3つ、野菜ジュースを360cc程度摂取することを推奨すると共に、肉類や乳製品の動物性をふんだんに使用したスープよりも毎日でも味噌汁の飲むようにおすすめしています。
発酵食品としての大豆は遺伝子組み替えをしておらず、できれば有機大豆使用が好ましいと前置きをして毎日一回は大豆食品から栄養素を補うことで女性特有のがんである乳がんのリスクを15から35%軽減することができると報じています。
また砂糖や添加物を多く含む炭酸飲料等の飲み物よりも緑茶を一日に最低3杯、できれば5杯飲むことで女性のがんのリスクが31%軽減された報告を例に出しています。
女性と食事における栄養素
上記のことを総合して考えると日頃の食事の内容についての大切さがうかがえます。
日本の厚生省と総務省の報告では日本における果物の摂取量は直近二年間だけでも15%以上の年間購入量の下げを記録しており、果物の摂取はその前から年々下がり続けています。
同じく野菜の購入量も下がってきていることが同じように報告されています。
アメリカではその反対に推奨して増やしていることからもがんにおいては死亡率も1991年をピークに減っています。
野菜や果物に含まれる栄養素の大切さが伺えるのではないでしょうか。
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