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ミネラル栄養素と果物をはじめとする食品

2014年10月13日

健康の芽

ミネラル分:

ミネラルやビタミンは微量栄養素として知られるくらいにタンパク質をはじめとする三大栄養素のように身体は多くを必要とするわけではありません。

同時に微量栄養素といわれつつも欠乏しやすく、体内でつくることができない故、食生活で補っていく必要があります。

1990年代にさかのぼりますが、その微量栄養素のミネラルについて世界中に大きな衝撃を与えた発表がありました。

発表がなされたのは記念すべき1992年に開催された第一回目の地球サミットにおいてです。

その報告とは過去100年間における農地のミネラル枯渇度についてで世界の大陸毎に100年間の期間で土壌に含まれるミネラルがどのように変化を遂げたかなのですが、全大陸でミネラル量の落ち込みが確認されているだけではなく、その減量度合いが大きいことに驚きを隠せませんでした。

ヨーロッパもアジアも大陸で軒並み70%以上のミネラルを100年の間に失っており、北米では85%、最も少ないオーストラリア大陸でさえも55%のミネラル減が確認されたのです。

 

世界の食料品:

世界的に海を除く有効か通用が可能な土地からは木々や緑が減ってきています。

木を使用するために伐採しているだけではなく、新たに広い土地を確保する多くは動物飼育のための牧場にとってかわっているといいます。

世界的に増える人口を養うために果物や野菜、穀類よりも土地を必要とする食用肉の飼育のために開拓が勧められています。

今までに肉類をあまり食べてこなかった人々の暮らしにも肉類が食卓に並ぶのはその恩恵があってのことといえます。

栄養源としてタンパク質やアミノ酸の確保はしやすくなったのかもしれません。

同時に野菜や果物をいただくことでビタミンやミネラルの微量栄養素も本来であれば机上の計算上は補えるわけです。

 

日本での生鮮果実と栄養素:

土壌からのミネラル分が失われた分、野菜や果物、植物由来の食品や海草類からも必要なビタミンやミネラル、食物繊維や食物酵素等をはじめとする栄養素の確保は可能です。

日本の総務省の「家庭調査」をもとに作成された一人当たりの生鮮果実年間購入量を拝見する限りでは2人以上の世帯では購入量は過去4年は横ばいが続いているものの、平均的には1993年の調査から少しずつ減ってきていることが伺えます。

どの年齢層でも同様にビタミンやミネラル等の栄養素を含むりんごやなし、みかん、バナナ、オレンジ、グレープフルーツの生鮮果実年間購入量は減っています。

厚生労働省が調査を行っている国民健康・栄養調査を拝見しても2000年からの二年間と、2010年からの二年間の世代比較をみても生鮮果実の摂取量は減っています。

 

効果的なミネラル摂取:

体調を崩しやすかったり、アレルギーの症状が出やすかったり、慢性的に疲れがとれないのもミネラルの不足が影響していることも要因の1つとして考えることができます。

私たちが住む日本は手軽に食べることができる果実を始めとする陸からの栄養素以外においても、海に囲まれ、多くの自然を有しています。

ミネラルを豊富に含む食材は他国に住む人たちに比べると遥かに豊かです。

例えば海草類や魚、塩などは海の恵みでミネラルの栄養素を補給することができる恵まれた環境でわたしたちは生活をしています。

海産食品以外でもナッツ類でも豊富に日本にはあり、ミネラルを補給することができます。

今一度、加工された食品以外でも、豊富な自然の形と状態をとどめた食品からのミネラル摂取回帰を見つめ直す時期に来ているように思います。

 

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